このセミナーの説明
開催概要
今後団塊の世代がサービスを求める主体となってくる中、今まで以上に個別性の尊重と個々のニーズを拾いながら、どう制度が求めるデイであり続けていくのか…。このセミナーでは、講師が活動と参加の視点から自施設で取り組んでいる「生活行為向上(ADL・IADL)プログラム」「認知機能改善プログラム」などを紹介しながら、今回の介護報酬改定への対応とこれからの先を見据えたデイの在り方をお示しいたします。
私たちデイサービスのプログラムは、基礎・基本練習・応用練習・社会適応練習から成り立っていて、基礎・基本練習は身体機能や認知機能に直接働き掛ける賦活練習であり、応用・社会適応練習はそれらの機能を総動員して行う制御された環境下での実践練習となっています。
また、PTやOTなどのリハビリ専門職の目や手が離れた状態でも、家族や地域の支援者とともに実践的に遂行できるよう自律と自立の視点から取り組んでいます。
リハビリは誰かに依存してやってもらうものであってはいけません。
本人と家族(生活の場の支援者)が、「できるようになりたい」「自分たちの課題を解決して望む暮らしへ向かいたい」と思い主体的に取り組む過程が重要であり、本人や家族と一緒に取り組む土壌を作っていくことが大切です。
そのためにも、人の欲求(渇望や熱望)と生活ニーズ(解決すべき生活の課題)をしっかり見立てることのできるチーム力が必要です。
今後団塊の世代がサービスを求める主体となってくる中、それらをいかにバランス良く実践し私たちはチーム力を高めていけば良いのか。
私たちデイサービス太陽と鳩たちの取り組みを紹介いたしますので、参考にしていただきながら、皆さまが取り組まれている現場実践などの情報交換をすることでお互いに明日からの実践につながるフィードバックできればと考えています。
新型コロナウイルス感染症は、日本中の高齢者支援サービスの現場に不安と困惑をもたらしてしまいました。
感染症対策をしながら、この度の介護報酬改定では「科学的根拠」というハードルや「入浴の自立に向けた対応」など全国的にデイの現場は疲弊してしまわないかと心配です。
地域の中には様々な「通いのサービス」があり、対象となる高齢者は団塊世代の方々に今後シフトしていきます。
「ビートルズ世代」「高度経済成長世代」「学生運動世代」そしてインターネットが当たり前に使いこなすことができる方々が、要介護状態となり選択するデイとはどんなデイなのでしょうか。
麻痺や痛み、体の不調についての対応では個別にしっかり説明しながら方向性を示してもらいたいと望まれる人が多くなるでしょう。
仲間たちと節度を持って交流したいけれど、カラオケやゲームなどの既存の集団活動を好まない方々が多くなってくるでしょう。
短時間でニーズだけを満たして早く帰りたいという方も今より多くなるでしょう。
個別性が今まで以上に重要になってきます。
「皆さんはどう工夫対応してきますか?」
「皆様の地域ではどんな課題がありますか?」
「今回の介護報酬改定ではどんな工夫をしましたか?」
今回の研修では、講師が一方的に事例を紹介するのではなく、参加者の皆さまと意見交換や情報共有ができる機会にしたいです。
【当日のコンテンツ】→利用者集客の工夫
→お試しご利用時の留意点
→担当者会議、在宅アセスメント、契約時など初動期の重要性
→ADL、IADLなど生活行為向上するための目標をどう設定するか
→本人の興味関心・ニーズの尊重と生活に活かすリハビリテーションケア
→本人が主体的に取り組むリハビリテーション
→家族支援