現在、地域全体で住民同士が支え合い、年齢・性別・障がいの有無・国籍にとらわれず共に生きる地域共生社会が推進されていく中で、少子高齢化や生産人口の減少、制度のはざまにある福祉・生活課題に対応するため、地域の力を活かして持続可能な社会を作ることが求められています。多様なニーズに対応できる「地域共生社会」の実現に向けて、地域に存在する介護・福祉・医療関係者や地域住民はどのような知識や具体的アクションを起こしていけばよいのか。
本研修会では、現在直面する地域福祉や介護、子育て支援、障がい者支援など、地域で発生する多様な課題に対応するために必要な情報を成功している地域づくりの取り組みや、先駆的な地域活動、介護・福祉サービスの取り組み、ネットワークづくりについてお伝えいたします。
地域共生社会の実現は、個々の努力だけでなく、地域全体での協力が不可欠です。この研修会で、地域課題に対処するためのそのための具体的なアクションや連携を推進する重要ヒントを持ち帰ってください。
日程 | 2024年10月30日(水)・31日(木) |
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参加方法 | 開催地での会場参加 |
開催地 | 広島県民文化センターふくやま(広島県福山市東桜町1-21) ※JR福山駅より徒歩4分 |
参加費 | 【1セミナー】2,980円(税込み) 【2日間一括申込:1名様】15,000円(税込み) ※2~4名様でのお申し込みの場合【2日間一括申込:1名様】12,000円(税込み) ※5名様以上でのお申し込みの場合【2日間一括申込:1名様】9,600円(税込み) |
後援 ※順不同 |
・福山市 ・一般社団法人広島県介護福祉士会 ・一般社団法人福山市医師会 ・一般社団法人広島県医師会 ・公益社団法人日本理学療法士協会 ・公益社団法人日本社会福祉士会 ・公益社団法人広島県社会福祉士会 ・一般社団法人日本作業療法士協会 ・一般社団法人日本言語聴覚士協会 ・公益社団法人全国老人福祉施設協議会 ・一般社団法人全国デイ・ケア協会 ・社会福祉法人 広島県社会福祉協議会 ・一般社団法人日本認知症ケア学会 ・中国新聞備後本社 ・エフエムふくやま |
その他 | ・本研修会は「第22回日本通所ケア研究研究大会(合同開催)第19回認知症ケア研修会in福山」と同時開催です ・本研修会は日本認知症ケア学会単位認定講座です【認知症ケア専門士単位:3単位】 |
主催 | NPO法人日本介護福祉教育研修機構 |
共催 | 日本通所ケア研究会/福山認知症ケア研究会 株式会社QOLサービス |
10:30~12:00
13:15~14:45
15:05~16:35
16:50~18:00
昨今の法改正に伴い、支援の幅が拡充されるヤングケアラー支援と、介護現場におけるケアラー支援の在り方について詳しく解説します。ケアラーの実情を把握しながら、どのようにつないでいくのかといった多職種連携についてお伝えします。
介護保険法を中心に様々な制度や地域資源と密に連携をとりながらケアプランを作成しケアマネジメントを運用していく事が求められるケアマネジャーが、改めて知っておきたい生活支援に必要な各種社会資源に対する理解とその連携方法、また働くに当たっての視野について共有いたします。
2015年から実践してきた「ひきこもり支援」を通して、「基本的な知識」「本人・家族の心を開く支援のポイント」について事例を通してお伝えします。誰もが孤立することのない地域づくりのために、ひきこもりの正しい知識と支援方法について一緒に考える機会にしましょう。
生涯独身のSさん。市営住宅で一人で暮らていましたが、買物から帰る途中に歩行困難になり、駐車場でうずくまっていたら、車にひかれそうになり運転手が救出後包括支援センターに相談。又ご近所さんよりゴミ屋敷になっていると病院と包括支援センターに相談。包括支援センターから訪問した際、あまりの物量に生活できる状態ではないと弊社に訪問依頼があり訪問。アセスメントを行うと、本人もここで暮らすのは限界と相談を受け、サービス高齢者住宅への転居を決意。ADL低下の為、在宅限界点を迎えたSさんが、人生のリスタートを3か月かけてドキュメンタリー撮影しました。講演を聞いて下さる皆様へ、支援が入ったことで表れたSさんの変化をご覧頂きます。
生活困窮は、経済的な困窮と人間関係の困窮が絡み合って陥ると言われており、支援をとおしてそのことは実感しています。就労支援や制度を活用して経済的な保証をすると同時に、いかに相談者の人間関係をつないでいくか、利用者を伴走支援することにより相談者の身近なところに多くの相談できる人を作っていくかが課題と思っています。こうした具体的な方策を参加者のみなさんと考えていければと思います。
地域共生社会、包括的な支援体制の整備、地域福祉、重層的支援体制整備事業など関連する用語の関係性を説明するとともに、包括的な支援体制を理解するための4つのキーワードとして、「本人・世帯中心」「伴走支援」「支援者支援」「個別支援と地域づくり」について解説いたします。また、包括的な支援体制の整備に向けた地域づくりが持つ意味として、セーフティネットと支援の重層化を説明します。地域づくりの難しさとして、相手の顔が見えにくいことや、あくまでも住民主体が原則であることを挙げ、それにどう対応すべきなのかを解説。最後に、地域づくりは福祉関係者だけで取り組むものではないことを述べた上で、福祉以外の関係者と連携して取り組んでいる事例や、他分野で取り組まれているものの福祉文脈に貢献している取組事例を紹介いたします。
地域の社会資源を活用する際にアセスメントをするのは利用者だけではなく地域や関わる事業所に対してもアセスメントを行う視点を持つ合わせる必要があります。 今現在働いている地域はどんなところで、将来どんな地域になってほしいのかを、一つ一つの支援を紐解きながら一緒に考えてきたいと思います。
トリニティカレッジが実践している地域イキイキプロジェクトの実践を報告するとともに、介護福祉士が地域に出ていくことの意味や介護福祉士会の介護出前授業の実践についてもお伝えいたします。そして日本の将来を背負う小学生・中学生・高校生に介護の何を伝えていくべきなのか。この2つの実践の「意味」と「狙い」についてお伝えいたします。
5年前まで、島根県の山間部である奥出雲町の600人の小さな小学校区では、人口減少にあえぐ地方集落ならではの地域資源や人材の枯渇に加え、歳を重ねるごとに生きがいを持てる場を失い、『生きててもつまらない問題』を抱える人であふれていました。自慢だった『人のつながり』も失われつつあるのはなぜかを考える中で、「課題中心の地域づくり」から『意欲中心の地域づくり』に打ち手を大きく転換し、若者が積極的に地域に関わり活躍するほどに高齢者の生きがいが生まれ、外出したくなる集落へと生まれ変わりつつあります。本セミナーでは、その集落の成功例と失敗談を交えながら、地域づくり最前線の中で見えた生きがいづくり・主体的な仲間づくりの仕掛け方と地域への関わり方の本質を考えます。
地域の高齢者が日常生活で困っていることをサポートするための「御用聞き」サービスを展開する株式会社御用聞き。少子高齢化が進む日本で地域のそのニーズに応える形で、事業と地域社会貢献を両立しています。本セミナーでは、御用聞き活動の事例紹介とともに御用聞き活動のこれからについてお伝えいたします。
目的は情報交換。2日間の実践事例などを通して、少子高齢化や人口減少が進む中で、持続可能なコミュニティを作るためにすべきこと、地域社会が活力を保ちながら、住民が安心して暮らし続けられる環境づくりの実践につながる情報交換を行います。下記をキーワードに今後の地域づくりの課題にも対応できるヒントを持ち帰っていただきます。