私たちは、通所系サービスを中心に介護・看護に携わる方のワンランク上のスキルアップをお手伝いいたします

snsやYouTubeでも情報配信中
facebook
twitter
insta
youtube
メール会員登録

令和7年度介護事業経営概況調査のポイント【第42回社会保障審議会介護給付費分科会介護事業経営調査委員会】

2025.11.26

2025年11月26日(水)に開催された「第42回社会保障審議会 介護給付費分科会 介護事業経営調査委員会」にて報告された、令和5年度・6年度の介護事業経営状況をわかりやすくまとめました。
この調査は全国の介護サービス施設・事業所を対象に、経営状況や給与費、介護テクノロジーの導入状況などを把握することを目的としています。
経営判断や次回改定対応の参考にぜひご覧ください。


[1]収支状況の変化(利益率)

・特養…(令和5年度)1.3%/(令和6年度)1.4%/(変化)+0.1%

・老健…(令和5年度)-0.6%/(令和6年度)0.6%/(変化)+1.2%

・訪問介護…(令和5年度)11.1%/(令和6年度)9.6%/(変化)-1.5%

・通所介護…(令和5年度)6.5%/(令和6年度)6.2%/(変化)-0.3%

・全サービス平均…(令和5年度)4.7%/(令和6年度)4.7%/(変化)±0%


施設系サービスはわずかに改善、居宅系はやや減少。
全体では大きな変化なし。


[2]赤字・黒字の割合

・特養…(赤字)44%(黒字)56%

・老健…(赤字)49%(黒字)51%

・訪問介護…(赤字)35%(黒字) 65%

・通所介護…(赤字)37%(黒字)63%


施設系は赤字が多く、居宅系より厳しい状況。全体で見ると約4割が赤字、約6割が黒字。


[3]コスト動向

・給与費:ほとんどのサービスで割合・金額ともに増加。

・派遣委託費・人材紹介手数料:訪問系サービスで一定割合。

・コスト上昇は今後の経営計画に影響。


[4]介護テクノロジー導入状況

・介護記録ソフトや業務支援機器は広く導入。

・見守り・コミュニケーション機器も施設系、通所系で普及。

・業務効率化や記録の精度向上に貢献。


[5]データと現場のギャップ

・統計上は大幅な経営悪化は見られないが、現場では人件費高騰や利用者減などの困難も報告。

・施設系赤字の要因(稼働率低下・人件費増加)をより深く分析する必要あり。


[まとめ]

・収支差率だけでなく金額感も確認し、事業判断に活用。

・施設系の経営安定には稼働率向上と人件費管理が重要。

・テクノロジー導入は進んでおり、業務効率化に活用可能。

・現場の実感と統計の差を把握し、今後の報酬改定対応や経営戦略に反映。


【情報提供元】

第42回社会保障審議会介護給付費分科会介護事業経営調査委員会資料

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_66028.html

【お役立ち研修】

介護制度・報酬改定対応セミナー

https://tsuusho.com/keiei

最近の記事

学べる研修一覧

送迎セミナー
川畑・玉置
リハ技術
指導監査
計画書
マンネリ防止
介護制度・報酬改定対応セミナー
認知症ケア研修会
【オンライン】環境づくり
【オンライン】リハビリ90講座
セミナー動画配信
ページトップ ▲