新規ではなくすでにお付き合いのあるケアマネを、あなたの事業所の“トリコ”にするにはどうすればいいのか。
■利用者個人(1人だけ)の写真を撮らせてもらい、A4サイズに拡大する
毎年夏に、納涼祭や盆踊りといったイベントを開催している事業所(特に社会福祉法人)は多いだろう。
顧客満足度アップという視点において、もちろん価値はある。
一方で、集客という視点で考えた場合、今はイベントを開催すること自体にあまり価値がなくなっている。
今の利用者の満足度を上げることが、そのまま新規利用者の集客につながらないことは、あなたも実感しているのではないだろうか。
毎年やっているルーチン化したイベントは、もはや化石である。
では、どのような仕掛けをすればイベント開催が新規利用者の集客につながるのだろうか?
[1]表情が分かりやすい個人写真が効果的
どの事業所でもイベントを行うときには、利用者を撮影しているだろうが、撮影する際には少し工夫をしてほしい。
集合写真や数人で写真を撮るのもいいが、必ず個人で撮影しておく。
それも、イベント時の表情が分かりやすい瞬間を撮らせてもらう。
(スタッフの中に写真撮影が得意な人がいれば、カメラマンとして専従でいた方がいいだろう)
[2]写真をA4サイズにコピーする
イベントで撮影した利用者の写真をA4サイズに拡大コピーし、カラー印刷をしてケアマネに配布するのは効果的である。
写真をあえてA4サイズに拡大するメリットは、次の4つである。
(1)圧倒的にもらい手が管理しやすい
(2)もらう側の心理的ハードルを下げる
(3)印刷用機器や専用用紙を購入する必要がない
(4)スタッフの誰もが対応できる
■イベント当日の帰宅送迎時に、利用者の個人写真をご家族へ手渡す
イベントが終了した瞬間から帰宅の送迎時間が始まるまでの間に、A4サイズのコピー用紙に、利用者の個人写真を出席者全員分印刷しておく。
そして、帰宅送迎時に玄関先でその写真を送迎スタッフからご家族へ手渡す。
数枚あれば、クリアファイルに入れて差し上げると良い。
するとその日の夜には、家庭内でイベントの様子を聞きたいご家族と、イベントの内容を話したい利用者との間で、会話が盛り上がる。
この話題づくりができるかどうかが、イベントの成功に重要である。
■ケアマネにも同じ写真を当日(遅くても翌日まで)に届ける
ご家族に手渡した写真と同じものを、ケアマネにも配布する。
ケアマネへ渡す期日は当日、もしくは翌日がベストである。
ケアマネは、事後報告されることを嫌うものである。
事前にイベントの開催を告知していたとしても、そこで撮影した写真をすでにご家族に提供している事実は、できるだけ早く伝えるようにする。
そうするとケアマネは、ほぼ確実に即日対応してくれたあなた(事業所)に対して好感を持つはずである。
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