
個別機能訓練の効果を高めるためには、リハビリ職や機能訓練指導員だけでなく、職員全員が筋力増強訓練や関節可動域訓練が出来た上で、活動と参加の視点も持ち合わせ支援していくことが成果を出す近道です。心身へのアプローチで知っておくべき、身につけておくべき知識と技術を参加体験型でお伝えいたします。
強い円背や姿勢が傾いたご利用者を現場でよく見かけるかと思います。ところが、その原因を十分に考慮せずに対応しているばかりに、改善に至らずむしろ気付かぬ間に助長しているケースが後を絶ちません。このようなケースは、後に痛みや起立・歩行困難、誤嚥やトイレでの排泄困難など多面的に二次的障害を招いてしまいます。効果的に予防・改善を図るために重要なことは、個々に異なる原因を評価した上でのリハビリテーションプログラムの提供はもとより、日頃のケアをいかに繰り返し継続して見直しできるかです。この分科会では実技を通して“変化”を体感していただきながら、日頃現場でよく見られる不良姿勢や痛みが生じているケースを具体的に取り上げ、“即日から使える”予防・改善の視点や技術をご提案致します。
「介護保険のリハビリは維持が目的です」。残念ながら多くのケアマネジャーが”当たり前”と思っていること。しかし、「リハビリをして介護度を下げてほしい」という国の方針は明らかです。維持目的だけのリハビリに未来はありません。これからは間違いなく改善できる施設が生き残る時代です。本講演では、「発症から半年以上たつと改善が難しい」ということが”当たり前”となっている生活期の脳卒中の方を対象とした自費リハビリサービスで、10年間、改善し続けてきた中で培った「歩行とADLを改善させるための機能訓練」を実技中心で伝授します。
目に見えない障害である言語障害について解説し、失語症を中心として対応をお伝えすると共に、その中で通所リハビリで行っている「言葉のデイケア」という言語障害の方を対象としたグループリハビリを紹介します。合わせて摂食嚥下障害や安全に食べる工夫とリハビリについて実際の事例を通して説明いたします。
リハ・訓練の「やり方」ではなく「あり方」を学びましょう。新しいものを生み出そうとして悩む必要はありません。ちょっとの視点の変え方や表現方法を変えるだけで、今までのリハ・訓練が変わります。心が動けば体が動く!すべてのリハ・訓練には意味があり、機能回復へと繋がっています。
生活支援の中で出来るフットケアの一つとして爪切りがあります。爪切りは衛生目的だけではなく爪を切る時の手足のホールドの仕方や添える手の位置を学び、簡単な施術をプラスすることで浮腫みや転倒予防につながるケアです。足にトラブルを持つ皆さんは爪を切る時に不安や緊張も加わって痛みを感じやすく足に触れらることが嫌になることもあります。
たかが爪切りかもしれませんが基礎を学ぶことで痛みや不安を和らげるフィトセラピーの効果も感じていただけるのです。
爪切りは心地よいもの
爪切りの後は何だか足が軽くて趾先が動きやすい・・・
浮腫みが軽減したと感じていただける施術が良し!!です。
一人で出来る事は小さくても出来たことが積み重なれば歩ける時を少しでも永くできます。実際に見て触れて自分に出来るフットケアを見つけてください。
「生活の営み」に視点に切り替え、その場の「じりつ支援」ではなく、今とその先につながる「じりつ支援」について日常生活動作から見直していく内容です。「できるから」や「頑張れば」ではなく、日々の活動や取り組み、生活動作内での「介護技術」を用いたかかわりをお話致します。「なぜ?」を理解していただけるような実技体験を予定しています。
認知症のリハビリを行う際に、ご本人の「わかる」や「知っている」といった残存能力を見極めることはとても大切になります。軽度認知霜害(MCI)、軽度認知症、中等度認知症、高度(重度)認知症それぞれのステージにおいて不安の解消と自身の回復に努めながら行うアプローチを学びましょう。
取り組みや活動・かかわり方の見直しについて、実際に弊社で実践していることを踏まえてお伝えいたします。認知症ケアに「介護技術」を用いたかかわりの重要性を簡単な実技を通して体験していただき、「介護技術を用いたかかわりが、なぜ必要なのか?」の理解を深めていただきます。
「生活期になると改善は難しい」と決めつけた瞬間に、機能訓練の意味や方法は変わります。生活期の機能訓練の目的は「維持」だけではないはずです。周囲が「立てない方」と決めつけている、その利用者さんに秘めた可能性があるとしたならば、あなた自身がその可能性を大きくしてあげたいと思いませんか?本講演では、一般的に「発症から半年以上たつと改善が難しい」と言われている生活期の脳卒中の方を専門とした自費リハビリサービスを10年続ける中で培った「立てない方」の可能性を引き出すための機能訓練のノウハウを実技中心で伝授します。