デイの環境改善はお金をかけなくても「アイデア」と「工夫」次第で十分な効果を得ることができる
皆さんは普段の生活の中で、全く音のしない状態といえばどのようなときを思い浮かべるでしょうか?
おそらくほとんどの方は「そんな時間なんてないのでは…」と考えると思います。
あるとすれば、それは寝ているときだけではないでしょうか。
デイに来るのは当然起きているときなので、デイ内には何かしらの音が存在しています。
音には、「存在を認識させる」という効果があります。
職員やほかの利用者、近所の人など、人の存在を感じることで安心感を得ることができます。
起きている時間帯において、音の存在しない時間というのはほとんどありません。
想像してみてください。
もし施設の中がほぼ無音で会話も少なく、ご飯を食べるときに食器のカチャカチャする音がフロアに響くくらい静かな空間だとしたら、皆さんはリラックスして話せますか?
食事ができますか?
きっと周囲が気になって小声で話したり、カチャカチャ音を立てないようにそぉ~っと食器を使うことになるでしょう。
ほぼ無音の空間というのは、必要以上の緊張感を生み出し、それがストレスとなり、いろいろな場面で悪影響を引き起こしかねません。
こうした事態を防ぐのに、BGMや生活音といった音は重要な役割を果たします。
<伝えたいこと>
→「無音」の空間は、必要以上に緊張感とストレスを生む
デイの経営と運営Vol.21(株式会社QOLサービス)
「デイの環境改善の工夫例:山下総司氏(株式会社IDO介護部門ディレクター)」より