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もう悩まない!レク・アクティビティに携わるすべての人へのメッセージ[2]

2025.06.10

+αを創り出す…それもレクリエ-ション

レクリエ-ション(Re-Creation)を直訳すると「再創造」です。
つまり、再び何かを創造することが求められるのです。
創造ですから、マイナスではなくプラスのものです。
例えば、機能や人間関係の維持・向上、生活の活性化、生きがいづくりなどです。
どのような+αを創り出したいかによってアクティビティを選択し、実施後も+αが本当に創り出されているかを振り返ることが大切です。


楽しくなければレクリエ-ションではない

レク・アクティビティは遊び(趣味や楽しみを含む)が基盤です。
遊びなので楽しさが不可欠です。
レク・アクティビティの時間を楽しんでいただくためには、「それ自体を楽しいと感じてもらうこと」「支援方法で楽しさを感じてもらうこと」の両者が必要です。
つまり、レク・アクティビティ自体を楽しいと感じてもらうための仕掛けや演出、難易度の設定を意識する必要があり、支援方法を工夫して楽しさを感じてもらうためには、楽しい雰囲気づくりのための言動や笑いが引き出されているかを観察することが欠かせません。


個別~集団で豊富な種類のレク・アクティビティを提供する

グル-プで歌・体操・ゲ-ムをすることは、機能維持・回復に適しています。
しかし、「十人十色」というように個々の状態や志向、欲求はさまざまです。
機能維持や回復を狙いとする場合でも、集団で活動するのは難しい方や、歌・体操・ゲ-ムを好まないという方もおられます。
生活を活性化し、生きがいにつなげるためには、歌・体操・ゲ-ムだけでは不十分という場合も多くあります。
特に近年はその傾向を強く感じています。
実施人数も個別、小グル-プ、大グル-プとさまざまに、レク・アクティビティもできるだけご利用者のニ-ズに合ったものを組み合わせていくことが大切です。


やらないより、やった方がいい

「レク・アクティビティがマンネリ化している」「ほかの業務に手を取られて、ラジオ体操と口腔体操を実施するのが精一杯」「支援に手応えが感じられない…」など、スタッフの悩みは尽きません。
もちろん、質の高いレク・アクティビティを目指すことは大切ですが、とにかく何かをやっているということがより大切です。
なぜなら、やらなければ0(ゼロ)ですが、どんなレク・アクティビティでもやってみればご利用者にとって何らかの刺激にはなるからです。
まず「やる」こと。
次の段階が「質」です。


「誰のために」「何のために」と常に考える

レク・アクティビティに限らず、ケア全般に求められる本質的な考え方として、スタッフは常に「ご利用者のためになっているか」を自問していくことが、質の高い支援につながります。
また、レク・アクティビティの計画段階から必要なのは「何のためにこの時間を持つのか」、つまり狙いを設定して、それを達成するためのレク・アクティビティを選択するという順番です。
狙いもなくレクやアクティビティを選択しても、それはご利用者への押し付けであり成果や効果は十分に得られません。
一生懸命やっているのにうまくいかないという場合、スタッフの都合で実施していたり、目的意識がないために効果に気付けなかったり、次々と新しいレク・アクティビティに変えることに労力を使ってしまうという状況に陥りがちです。


努力(準備)は裏切らない(=ご利用者に喜ばれる)

アセスメント(利用者情報)→レク・アクティビティ計画→支援法や用具の準備時間をかけることが困難だと言って、準備を怠ってはいませんか?
時間はあるものではなく、作るものです。
短い時間を少しずつ足していくという方法もあります。
準備にかける気持ちが実施の成功につながるのです。
準備をした分だけ当日は余裕がありますから、ご利用者の様子が観察できます。
観察できないとご利用者の状態に合った支援はできません。
観察はご利用者に喜ばれる支援のための重要な項目なのです。
道具の制作や手配に時間をかけると、当日はすごく楽に実施できます。
道具が助けてくれるからです。
また、自分が納得いくまで準備をすると、ご利用者にどんな反応をしてもらえるかがとても楽しみになります。
自信のないときこそ、準備をしましょう。


レク・アクティビティはケアの一部

レクリエ-ションは、最終的にQOLの獲得を目指す生活全体にかかわるものです。
レク・アクティビティはその中の1つのアプロ-チです。
レク・アクティビティを個別化するのではなく、生活全体の中に位置づけることも大切です。
食事・入浴・睡眠を楽しむ。
つまり食事・入浴・睡眠という生活行為にレクやアクティビティ要素をプラスしてみましょう。


あなたにしかできないことがある

誰よりもご利用者のことを分かっていて、そばにいるからこそ、ご利用者のためになる支援ができるのだと確信しています。
その現場にいて、そこにいるご利用者を支援できるのはあなただけです。
誰かがやっているものを見て、「あんなふうにできない…」と思うのではなく、「何か盗めるものはないか」という視点を持ってください。
何か一つでもあれば、それを自分の支援に取り入れていきましょう。
あきらめることはゼロにしかなりません。
スキルアップは、ご利用者のためになることはもちろん、あなた自身のためになることは言うまでもありません。


【情報提供元】

日本ケアレク研修会2025

https://tsuusho.com/care_rec

【お役立ち研修】

介護スタッフ&機能訓練指導員が身につけるべきリハ技術とコツセミナー

https://tsuusho.com/rehaskill

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