
<チェックポイント1>
座位を保てるか
座位を保てるということは、股関節・膝関節などの関節の可動域が保たれているということです。
臥位(仰向け)の姿勢は座位に、座位の姿勢は立位に影響します。
[座位保持のポイント]
・左右に傾かず真っすぐに座っている
・視線が正面に向いている
<チェックポイント2>
座ったままどんな動作ができるか
イスに座った状態で、両手を動かしたり体を動かしたりといった動作がどのくらい行えるかを確認します。
それにより、日常生活のどんな動作ができるか、できるようになる可能性があるかを推測できます。
[動作のチェックポイント]
・座ったまま両手を離して動かせる
・座ったまま前かがみの姿勢を取れる
・座ったまま前に手を伸ばせる
(1)両手を離して動かせる場合に考えられること
・口元まで手を動かせる
→食事動作ができる可能性がある
・お尻まで手を動かせる
→トイレ動作ができる可能性がある
・後頭部まで手を動かせる
→体や頭を洗う動作ができる可能性がある
両手を離せない場合は…
立位・移乗の際に介助が必要。
食事の際は、体幹が安定するよう環境の調整が必要。
(2)前かがみの姿勢を取れる場合に考えられること
・前かがみになれる
→靴・靴下を履ける可能性がある
→足のつめ切りができる可能性がある
→足元にあるものを拾える可能性がある
しっかりと前かがみになれない場合は…
股関節、骨盤、体幹のどこが曲がりにくいか、チェックする
(3)前に手を伸ばせる場合に考えられること
前に手を伸ばせる
→下肢の筋トレを行うことで、バランスを取りながら立位を取れるようになる可能性がある(移乗の際の介助量を減らせる)
【情報提供元】
認知症介護のたすけ
【お役立ち研修】

















