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介護現場で身につけたい「5つの知識と視点」

2025.07.28

介護の現場では、ただ体を動かすだけでなく、ご利用者の背景を理解し、判断し、連携する“頭と心の力”が求められます。
チームケアの一員として知っておきたい5つの視点を、具体例とあわせてご紹介します。


[1]介護の基本技術と根拠

一つひとつの介護動作には、すべて「理由」があります。「なぜその方法か?」を知ることが、安全と質を高めます。


具体例

・ボディメカニクスを使って腰を痛めずに移乗する

・食事介助は「座位姿勢」と「食事ペース」がカギ

・清拭では皮膚の観察も同時に行う

・排泄ケアは羞恥心への配慮が重要

・車いすへの座り直しで姿勢を整え、活動意欲を高める


[2]リスク管理とヒヤリ・ハット

事故やトラブルは「未然に防ぐ」ことが最も大切です。
ヒヤリとした経験をチームで共有し、再発防止につなげましょう。


具体例

・靴が合わず、歩行中に転倒しかけた

・食事中に咳き込みが増えた → 嚥下機能の再評価へ

・薬を飲み忘れていたことに退所後に気づいた

・トイレ誘導時、廊下で手すりのない場所でふらついた

・レクリエーション中に椅子が動き、後ろに倒れそうになった


[3]認知症の理解と対応

「困った行動」の裏には、本人の不安や混乱があります。
“その人らしさ”を尊重し、安心できる環境づくりが重要です。


具体例

・徘徊は「家に帰りたい」という不安のサイン

・拒否は「何をされるのか」がわからないことによる防衛反応

・同じ話を繰り返すのは「覚えていない」からではなく「安心したい」から

・物盗られ妄想は、信頼関係で和らぐことも

・視空間認知の低下 → 床の模様を「段差」と誤認する


[4]家族との関係づくり

利用者の生活は、家族との関係のなかで成り立っています。
相手の立場を理解し、共感をもって関係を築きましょう。


具体例

・家族の“過剰な要望”の背景に「不安」や「罪悪感」がある

・ケアの様子を定期的に伝えると安心感が生まれる

・医療、介護職との連携を家族が橋渡ししてくれることも

・「できないこと」より「できていること」に目を向けて共有

・意見が合わないときは、まず相手の言葉を“否定せず受け止める”


[5]記録・報告・連携の重要性

ケアは“チーム戦”。
記録と報告は、次の人に「安心してバトンを渡す」ための大事な道具です。


具体例

・「疲れている様子」より「午後にウトウトし、反応が鈍い」など

・異変に気づいたら「報告・相談・記録」をセットで行う

・「気になるけど…」は早めに声に出すことが安全につながる

・朝の情報共有で送迎時の家族の様子も共有する

・「あの人に聞けばわかる」ではなく「記録で誰でもわかる」が理想


すべては「安心」と「信頼」のために

知識は現場での判断力につながり、ご利用者、事業所の安全を守る力になります。
日々学び合うことが、よりよい介護への第一歩です。
日々のケアのなかで「なんとなく」を減らし、チームで学びを深めましょう。


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