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どうしたらいいの?拒否、消極的な利用者への対応

2025.10.10

リハビリ拒否の原因を探ろう!

入院中や通所利用であっても、リハビリに消極的な方々はいらっしゃいます。
拒否の原因として多いのは、なぜリハビリを受けなければならないかということが、その方の「腑に落ちていない」という点です。
年齢的な衰えや疾患などによる運動機能制限があったとしても、家族の介護などを受けつつ毎日の生活を維持できている方などは、「生活は何とかできているから大丈夫」という気持ちがあるのです。
そこに「リハビリしましょう」と促しても「困っていないから」と拒否をします。


どう対応する?

【ケース1】

私は動けるからリハビリはいらない! と言われると何もできずに終わってしまいます。
どう対応したらいいでしょうか?

【提案】

「ワクワクプラン」を提案する

例えば、リハビリ導入時「以前はご友人と毎朝散歩され、旅行も毎年遠くまで行かれていましたよね。大好きな園芸もされていたと聞いています。歩く練習などのリハビリをして足腰を鍛え直して、まずはお庭を色鮮やかに戻しましょう。そして歩けるようになってきたら、近場の観光地を回れるよう体力を戻していきましょう」と、これまでのその方の生活歴や趣味・嗜好をひも解き、プランを提案します。
どうしてもリハビリ専門職は目標設定の際に「機能障害の改善」に目を向けがちです。
もちろん機能回復も大切ですが、その先にある「活動」と「参加」を見据えた「ワクワクプラン」を提案していくことが、拒否のある方に対してだけでなく、リハビリ介入する際の大切な視点です。


【ケース2】

マッサージ目的にリハビリを受けられ、運動にも消極的。
スタッフに対しても「これだから若い人は…」などとあしらい、信頼関係を築くのが難しく、ケアやリハビリが思うように進められません。
そのような利用者にはどのようにリハビリを促せばいいでしょうか?

【提案】

少しずつ信頼関係を築き、一緒に「ワクワクプラン」を考える

拒否のある方が、突然やる気満々になることはまれです。
少しずつ信頼関係を築きつつ「その方にとって何が楽しく、どうすれば生きがいを再獲得できるか」という点に寄り添うことが重要です。
私の経験をご紹介すると、脳梗塞で右片麻痺があり、リハビリ拒否の強かった60代女性の方が、地道な介入を通じて3週間後に、「先生! 右の首筋にも少しシワがよって左右対称になってきました。これで友だちと喫茶店に行っても恥ずかしくありません」と言って、閉じこもり気味だった方が社会へ「参加」できるようになりました。
首のシワの非対称性がその方の「参加制約」になっていたとは、導入時は全く分かりませんでした。
「友だちと喫茶店に行きたい」 →「 行くためには後遺症(シワの非対称性)を少しでも分からないようにしたい」 →「 首のリハビリを頑張る」という「ワクワクプラン」を一緒になって考えることで良い結果につながったと思います。
マッサージ依存に対しても「なぜマッサージ以外のリハビリが必要なのか?」これらを十分に説明し、利用者と一緒になってワクワクプランに変えていくことが効果的です。


【情報提供元】

リハージュ

https://dayshop.biz/


【お役立ち研修】

医療・介護の現場で活かせる実践的リハビリ評価&介入セミナー

https://tsuusho.com/analyse

第23回日本通所ケア研究大会

https://tsuusho.com/conference/

脳の働きを理解し心の声に寄り添う!実践でひも解く認知症ケアセミナー

https://tsuusho.com/dementia_explained

学べる研修一覧

リハテクニック
リハ技術
パーキンソン
指導監査
入退院支援
リハビリケア専門士養成講座
加算算定
立位・歩行・バランス
通所大会
アクティブワン見学会
川畑・玉置
全国巡回
【オンライン】環境づくり
【オンライン】リハビリ90講座
セミナー動画配信
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