会長:妹尾弘幸の報告
2020年10月22日(木)に「第189回介護給付費分科会」が開催されました。
今回のテーマは、「訪問介護・訪問入浴」「訪問看護」「訪問リハ」「居宅療養管理指導」でした。
以下の点で討議されました。
【1】訪問介護・訪問入浴
訪問介護では以下が論点となりました。
概ね賛同の意見が多かったです。
(1)特定事業所加算
→区分限度額から外してはどうか
(2)生活機能連携加算
→サービス担当者会議での情報共有でも可にしてはどうか
(3)通院等乗降介助
→病院から病院、通所・短期入所事業所から病院も対象に含めたらどうか
(4)看取りの評価
→評価対象に加えたらどうか
【2】訪問看護
訪問看護では以下が論点となりました。
こちらも概ね賛同の意見が多かったです。
(1)退院当日の算定可へ
(2)体制強化加算の要件緩和
(3)訪問看護からのリハ職の訪問について
→看護職の割合等を要件に加える
→訪看からのリハ職訪問は利用者希望
上記の意見もありました。
【3】訪問リハ
訪問リハでは以下が論点になりました。
(1)リハビリテーションマネジメント加算Ⅰの廃止
(2)別の医師の関与
(3)回数制限、単位数制限
(4)社会参加支援加算
(5)要支援者への訪問
訪問リハの継続があまり望ましくないという意見、継続には必要性のチェックの実施、予防事業などの活用の意見が出ました。
【4】居宅療養管理指導
情報連携、退院困難者の定義づけ、単一建物居住者への実施の適正評価などが議論されました。
会長:妹尾弘幸の視点
全体の傾向として、【会議・情報共有場面などでのICT活用の推進の方向性】は変わらないようです。
訪問看護からのリハ職の訪問については否定的な意見が多く見られ、リハ職の訪問を主体としている訪問看護事業所は、ビジネスモデルの変換が迫られそうな情勢です。
【情報提供元】
■第189回社会保障審議会介護給付費分科会
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_14240.html
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