
先月開催しました「第23回日本通所ケア研究大会」における優秀演題をご紹介いたします。
詳細は月刊デイにてご確認ください。
[演題名]
在宅生活を維持するリハビリテーション介入とマネジメント
~前庭へのアプローチによる転倒予防の一症例~
[発表者]
坂本 京陛 氏(社会福祉法人悠生会 悠生園デイサービスセンター)
悠生園デイサービスセンターでは、バランス機能の根幹である「前庭系(身体のバランスをつかさどる感覚)」へ集中的にアプローチするリハビリを取り入れています。
対象者は、心原性脳梗塞の後遺症による右片麻痺が残る83歳の女性(要介護2)。
回復期の入院を経て自宅に戻った後も転倒を繰り返し、在宅生活の継続が危ぶまれる状況から、週3回のデイサービス利用が始まりました。
初回評価では歩行速度の低下、立ち上がり動作の困難、バランス機能の低下が確認されました。
そこで、前庭系を活性化させるリハビリを中心に、立ち上がり・立位バランスの改善に向けた訓練を実施しました。
【介入のポイント】
立ち上がり
・麻痺側へも荷重がかかるようにする
・体幹の前傾運動時に加速を加え、離殿のタイミングで慣性力を生じさせる(急激にストップをかける)
→頭部がしっかりと振れるようにする
・離殿のタイミングで下肢を伸展し、立位姿勢をとる
→離殿と筋収縮のタイミングを繰り返す
立位
・膝を支持してCOP(足圧中心)を交互に立ち上げ、床反力情報を入力する
・足裏を意識しながら左右にリズミカルな揺れをつくり、安定性限界を広げていく
・目を開けた状態、閉じた状態を繰り返し行う
→視覚情報を遮断し、前庭系への感覚に重点をおいた立位姿勢をとる
【情報提供元】
月刊デイ
【お役立ち研修】
次世代介護マネジメントフォーラム
https://tsuusho.com/managementforum














