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【第23回日本通所ケア研究大会優秀演題4選】前庭系アプローチで転倒予防!在宅生活を支えた集中リハビリ

2025.12.19

先月開催しました「第23回日本通所ケア研究大会」における優秀演題をご紹介いたします。
詳細は月刊デイにてご確認ください。


[演題名]
在宅生活を維持するリハビリテーション介入とマネジメント
~前庭へのアプローチによる転倒予防の一症例~

[発表者]
坂本 京陛 氏(社会福祉法人悠生会 悠生園デイサービスセンター)


悠生園デイサービスセンターでは、バランス機能の根幹である「前庭系(身体のバランスをつかさどる感覚)」へ集中的にアプローチするリハビリを取り入れています。
対象者は、心原性脳梗塞の後遺症による右片麻痺が残る83歳の女性(要介護2)。
回復期の入院を経て自宅に戻った後も転倒を繰り返し、在宅生活の継続が危ぶまれる状況から、週3回のデイサービス利用が始まりました。
初回評価では歩行速度の低下、立ち上がり動作の困難、バランス機能の低下が確認されました。
そこで、前庭系を活性化させるリハビリを中心に、立ち上がり・立位バランスの改善に向けた訓練を実施しました。


【介入のポイント】

立ち上がり

・麻痺側へも荷重がかかるようにする

・体幹の前傾運動時に加速を加え、離殿のタイミングで慣性力を生じさせる(急激にストップをかける)
→頭部がしっかりと振れるようにする

・離殿のタイミングで下肢を伸展し、立位姿勢をとる
→離殿と筋収縮のタイミングを繰り返す


立位

・膝を支持してCOP(足圧中心)を交互に立ち上げ、床反力情報を入力する

・足裏を意識しながら左右にリズミカルな揺れをつくり、安定性限界を広げていく

・目を開けた状態、閉じた状態を繰り返し行う
→視覚情報を遮断し、前庭系への感覚に重点をおいた立位姿勢をとる


【情報提供元】

月刊デイ

https://daybook.jp/day.html

【お役立ち研修】

次世代介護マネジメントフォーラム

https://tsuusho.com/managementforum

実践!認知症ケア研修会2026

https://tsuusho.com/dementia

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