漠然と訓練を行うのではなく、ある程度動作を限定した訓練を行いましょう。
例えば、
“一人でご飯を炊いて、一品おかずを作れるようになりたい”
と目標を立てている方がいたとします。
米とぎ、炊飯動作が不十分、料理に必要な体力が不足している方に、いきなり、「野菜炒めの練習をしましょう」とは言いませんよね。
自宅でも安全に行える動作から練習していかなければ、動作の獲得にはつながりません。
まずは、簡単に安全にできることを一緒に考えて取り組んでいくことが重要です。
ご飯を炊く手順
(1)米櫃から米を出す
(2)米を研ぐ
(3)研ぎ汁を流す
(4)水分量を計測する
(5)釜を持ち上げる
(6)炊飯のスイッチを入れる
など、困っている動作を限定し、プログラム・道具・環境を考えます。
動作・活動の全体ではなく、限定した動作・活動を練習することで、維持・向上につながりやすくなります。
「どうしたらできるか」を考え工夫する
「病気のせいでできない」「腰が痛くなるからできない」と、やってみてもいないのに“できない”と決めつけておられる方がいます。
ご自身の経験からそのように推測されることはよく分かります。
しかし、道具や環境を整え、手順を確認し反復して動作訓練することで、実際にやってみたらできることはたくさんあります。
まずは、「【できない】を【どうしたらできる?】」という思考に変えていくための工夫が必要になります。
【生活期リハビリテーションについて学ぶ】
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