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物盗られ妄想

2024.10.10

ご利用者のHさんは、着替えが入ったかばんを職員に預け、入浴時間までデイルームで過ごしています。

しかし、最近は数分ごとに「かばんがない」と訴えるようになりました。

職員が「預かっているから大丈夫ですよ」と説明すると納得しますが、しばらくするとまた訴えます。

職員が近くにいないときは、物盗られ妄想により、ほかのご利用者に「あんた、私のかばんを取ったでしょう!」と言い、けんかになることもあります。


どうしてHさんは「かばんを取られた」と考えるようになったのでしょうか?

Hさんの本当の気持ちを考えてみましょう。


「かばんがない」と思う理由に着目する

Hさんは職員に「かばんがない」と訴え、「誰かに盗まれたのかもしれない」と考えているようです。

しかし、職員が「預かっている」ことを伝えると納得することに着目すると、解決のヒントが見えてきます。


「疾患」という視点

職員にかばんを預けたことを忘れている

中核症状の記憶障害が進行し、職員にかばんを預けたことを忘れているのかもしれません。

職員に預けたことを覚えていないため、「かばんがない → 誰かに取られた → 隣にいる人が犯人かも」と考えたのでしょう。


「人」という視点

かばんの置き場所が分からないので不安に思う

かばんがどこにあるか分からないため、不安を感じているのかもしれません。

事業所側の都合でご利用者の持ち物を預かることもありますが、認知症で記憶障害のある方には注意が必要です。


ご利用者が自分で確認しやすい工夫をする

かばんを預けたことを忘れ、不安を感じているHさんの気持ちに寄り添いましょう。

安心して過ごせるよう、環境や対応を工夫することが大切です。


【情報提供元】

月刊デイ

https://daybook.jp/day.html

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