高次脳機能障害とは、脳の損傷により生じる認知機能や精神機能の障害のことを指します。
低次脳機能や中次脳機能という言葉はなく、高次脳機能の明確な内容は定まっていません。
高次脳機能障害の種類としては、失語症・失認症・注意障害・失行症・記憶障害・遂行機能障害・前頭葉症候群などがあります。
さまざまな高次脳機能障害
■失語症
聞く・話す・読む・書くことが障害され、うまく言葉が出なかったり、相手の言葉の意味が分からない、文章が読めない、書けないなどといった症状が一つ以上出現する。
■失行症
道具をうまく使えないなど、日常生活で行っている一連の動作ができない。
■失認症
見る・聞く・触るなどの感覚には問題がないのに、物の名前が分からない、相手が誰か分からないなど、それが何であるか認識ができなくなる症状。
■記憶障害
情報を取り入れたり、それを覚えたり、保持している情報を取り出したりする機能が障害され、何度も同じことを聞いたり、新しいことが覚えられないなどの症状が出現する。
■注意障害
集中力が低下して気が散りやすくなったり、簡単な作業でミスをしたりする。
■遂行機能障害
目標が立てられなかったり、生活の中で計画して実行することが難しい。
■前頭葉症候群
前頭葉は、言語・認知・行為など、さまざまな機能を培っており、この部位の障害によって喜怒哀楽や感情のコントロールができなくなったり、意識の低下が見られる。
【情報提供元】
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