本人はどう思っているのでしょうか?
「不安や不快感がある」
見当識障害や失認によって、提案されている活動の目的ややり方が理解できないのかもしれません。
また、気分がのらない活動に強引に誘われ、不快な思いをしている場合もあります。
「意欲が湧かない」
体調が優れないと気分も落ち込み、意欲や気力が低下することがあります。
認知症や加齢の影響で、体調不良を自覚しにくくなる場合もあります。
NG!対応
「そんなこと言わず、やりましょう」
「みんなが待っていますよ!」
本人のペースや気持ちに寄り添わず、強引に誘う。
認知症の症状だと決めつけず、まずは参加しない理由を理解しましょう。
職員は心遣いのつもりでも、本人が「強制されている」と感じると反発が起こります。
みんなの前で無理強いすると、さらに拒否が強まることがあります。
また、声かけの順番が最後だった場合、「仲間外れなのでは?」という不安や不信感から、活動への意欲を失うこともあります。
OK!対応
「見ているだけでも大丈夫ですよ」
強制はせず、参加することも可能であると伝える。
ご利用者が安心できるよう、本人のペースを尊重し、不安を和らげながら無理のない範囲で参加を促します。
本人が得意とする役割を作ると自信につながり、選択肢を示すことでプレッシャーを軽減できます。
意固地になって拒否している場合は、柔らかい声かけが効果的です。
しっかりと理由を見極めて寄り添い、前向きな気持ちを引き出しましょう。
決して無理強いせず、本人の気持ちを最優先に考えることが重要です。
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