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指導と監査はまったく違う!介護事業所での正しい理解と対応の心得

2025.06.20

時折「今度、監査が来ることになりました」といった話を耳にすることがあります。
しかし、その「監査」、本当に監査なのでしょうか?
実は「指導」と「監査」では、まったく異なる性質を持つものであり、正しく理解し、使い分けることが大切です。


「指導」は改善・育成の機会

まず、「指導」は介護事業所を適正に運営するために行われるもので、目的はあくまで改善や助言です。
行政担当者が事業所を訪れ、帳票や運営状況を確認し、「この点は改善した方がいいですよ」とアドバイスをするのが指導です。
この運営指導はすべての事業所が対象であり、最低6年に1回の頻度で実施されるのが基本です。
「指導が入る=悪いことをしている」ではなく、定期的に誰にでも来るものなので、過度に構える必要はありません。


一方、「監査」は処分を前提とした調査

一方、「監査」は重大な不正や違反が疑われる場合に実施されます。
たとえば、虚偽の請求、不適切なサービス提供、管理体制の不備など、運営上の違反が疑われたときに入るのが監査です。
この監査は任意ではなく、抜き打ち的に行われ、悪質と判断されれば返還命令や事業所指定の取消しといった厳しい処分に至ることもあります。


言葉の使い方ひとつで風評被害も

ご利用者や家族の前で「今度、監査が来るんです」と話してしまうと、事情を知らない人には「この事業所は何か問題があるのでは?」と誤解されかねません。
「監査」は本来、違反が疑われた場合にだけ行われるものです。


問題指摘時の対応で信頼を守る

運営指導や監査で問題を指摘された場合、まず重要なのは誠実に対応することです。
仮にミスや不備が見つかっても、それ自体は1つの「指摘」で済む話です。
しかし、そこに「虚偽の説明をする」「書類提出を拒む」「組織的に隠す」といった行為が加わると、信頼性の低下に直結します。
悪質性が重なると、最悪の場合は事業停止や指定取消しといった重大な処分につながることもあります。
したがって、指摘された際には、正直かつ迅速に対応し、必要な是正措置を講じることが最善策です。


まとめ

言葉の意味を正しく理解し、適切に行動する

どの介護事業所にとって、「指導」も「監査」も、決して無関係な話ではありません。
しかし、その違いを理解し、適切に対応することで、事業所の信頼と安定運営を守ることができます。
現場スタッフにも正しい知識を共有し、「言葉の使い方」から注意を払っていくことが求められます。


■指導

(対象)全ての事業所(定期的)

(目的)適正な運営を支援・助言するもの


■監査

(対象)問題の疑いがある事業所(不定期)

(目的)違反行為の調査、処分判断など処分を前提とした事実確認


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