面接希望者を迎えるにあたって
介護現場といっても、組織の中身は多種多様です。
組織は、経営者の考え方や思いなどが如実に反映されており、同じ介護施設でも雰囲気はかなり違います。
経営者や管理者の考え方や方針が、そこで働く職員に伝わります。
第三者からは、管理者・リーダーとそこで働くスタッフの雰囲気や言動は、非常に似たように見えます。
例えば、管理者、施設長があいさつをしない職場は、スタッフのあいさつも積極的ではありません。
利用者さんまでも何となく重い雰囲気で生活されているように見えます。
逆に、施設長が元気よく、ニコニコ笑顔であいさつをする職場は、ほぼ全員が同じようにニコニコしています。
もちろん利用者さんにも笑顔が多いことが特徴です。
これは、『自分のしぐさをまねる人は仲間であり味方である』という認識を無意識のうちに持つ「同調行動」、「ミラー効果」といわれる現象です。
採用においても、この雰囲気が大きな影響を与えます。
面接希望者が、施設を訪問します。
そのときに、第三者である面接希望者はまずは、職員のあいさつや雰囲気の第一印象を感じます。
よく言われることですが、第一印象は「3~6秒」で決まると言われます。
この3~6秒の間に第一印象を上げるためにできることはさほど多くはありません。
「あいさつ」くらいです。
そのあいさつが笑顔付きだったら、面接希望者の施設に対する印象は、さらによくなることでしょう。
同じように身だしなみも非常に重要です。
清潔な印象を与える身だしなみや、面接担当者の姿勢は第一印象に大きな影響を与えますので、細心の注意を払うようにします。
そのほかにも施設内の清潔さは重要です。
施設内の清潔感などもしっかりと面接希望者の記憶に残ります。
雑然としている職場よりも、きれいな職場で働きたいと思うのは当たり前のことだと思います。
外部からの訪問者が多い施設や視察が多い施設は、きれいな施設が多いと感じます。
いつ来訪者が来ても良いという準備ができている職場づくりは、求人活動にも大きく影響することを認識するのは大切なことです。
そのほかにも面接時に効果的なこととして、以下が挙げられます。
●面接の担当者は、施設のエース級を投入する
→施設の顔・代表として自覚をもった人材が面接を行う。
●面接の冒頭は、まずは自分(自施設)の自己紹介からスタートする
→いきなり相手のことを深掘りすると本音が聞けない。
●中途採用の場合、「過去の実績」よりも「未来の貢献」を確認する
→今までの経験・実績を、今後自分の施設でどのように生かせるのか、貢献できるのかを確認する。
●電話の応対は、特に重要
→特に電話を切る際に受話器を丁寧に置く、相手が切ってから受話器を置く。
近年の「人手不足」「売り手市場」など求人環境の変化でよく言われるのは、「会社が面接希望者を面接しているのではなく、実は会社が面接されている」ということです。
自分(会社)が面接されているという意識で、応募者や面接希望者に対応できているか再度確認してみてください。
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