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「認知症」の方の転倒を防ぐ視点

2025.09.01

認知症の方の転倒に対してどう支援できるか

利用者の自立と自己実現のためには、その方と家族のおもいを柱としたチーム支援が必要です。
しかし複数の利用者を限られたスタッフ数で同時にケアしなければならない介護現場では、利用者尊重と転倒予防策にジレンマを感じ、特に認知症を呈した利用者(以下、認知症の方)への対応に苦慮しているスタッフが少なくありません。


“利用者主体”=“効率のよいケア”を浸透させることが鍵

『限られたスタッフ数で多数の利用者を同時にケアしなければならない状況』は、大多数の介護現場に当てはまる状況でしょう。
特定の利用者へかかわれる人的・時間的コストは限られており、その限界を超えたときに転倒などの事故が発生します。
そして大抵の場合、限りあるコストを効率よく多数の利用者に分配できるように策を練ることとなりますが、セラピストの役割がここにあります。
ここでいう“効率よく”とは、スタッフ側の都合を利用者に押し付けた“スタッフ主体”のケアをするという意味ではなく、利用者の視点に立った“利用者主体”のケアが、認知症の方にとって安心感と居場所を感じる機会となり、行動・心理症状(以下BPSD)発症を防ぎ、結果的にコストをいかに最小化できるかという意味です。


認知症の方が主体でいるためのセラピストのかかわり

セラピストは、利用者一人ひとりが、これまで歩まれた人生を通じて今を感じ、共有している活動であっても、人によりとらえ方が違っているという視点でいることができます。
そして、例えばICFのどのカテゴリの因子が強く影響し、現在の言動として表出しているかを総合的に評価し、かかわることができます。
特に認知症の方の場合、見当した今と、実際の状況が大きく乖離していることがあるため、因子の関係性を意識したかかわりが大切です。
その繰り返しがかかわりの精度を向上させ、主体性を尊重した対策へとつながっていきます。
セラピストは、その方が過去のどの経験から今を見当しているのかを評価し、その方が見当している今を尊重することで、共感を伴ったかかわりを持つことが必要になります。


【情報提供元】

リハージュ

https://dayshop.biz/


【お役立ち研修】

医療・介護の現場で活かせる実践的リハビリ評価&介入セミナー

https://tsuusho.com/analyse

第23回日本通所ケア研究大会

https://tsuusho.com/conference/

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