選ばれるデイとは?
昨年度の制度改正・報酬改定後の慌ただしさも、やっと一段落ついたころでしょうか。
社会保障の財源が限られる中、今後「中重度の要介護者や認知症高齢者への対応のさらなる強化」に重点が置かれていきます。
中重度の要介護者や認知症になったとしても、「住み慣れた地域で自分らしい生活を続けられるようにする」ことを実現するために、日々ケアマネたちはより良いサービスを提供する事業所を求めています。
加算の算定要件をきちんと把握する
もし自分がケアマネジャーだった場合、デイから以下のような連絡があった場合どう思いますか。
(デイ職員)
「新たに加算をいただくことになりました!」
(ケアマネ)
「その加算はどのような場合に算定できるのですか?」
(デイ職員)
「えっと…」
※返答につまる…
(ケアマネ)
「調べて教えてもらえますか?」
※心の中では「算定要件も説明できないなんて冗談じゃないわ!」
当たり前のことですが、新たに加算を算定する場合、利用者やご家族、ケアマネにもちゃんと説明できるように徹底する必要があります。
ケアマネが求める前にサービス計画を提出
ケアマネジャーは、ケアプランに位置付けた事業所から個別の通所介護計画書の提出を求める必要があります。
これは、居宅介護支援事業所とサービス事業所の意識の共有を図り、ケアプランと個別の通所介護計画書の連動性を高めることが狙いです。
このような背景がある以上、ケアマネジャーから催促される前に通所介護計画書を持参すれば、高評価を得られることは間違いないでしょう。
■認知症や中重度の利用者・家族の要望(デイに期待すること)
一人では実施するのが難しかったり、一人暮らしや日中独居などで一人の時間が長いことを不安視する声がよく聞かれます。
こうした不安への対応が、デイに求められています。
・誰かが声を掛けてくれれば、まだまだできることはあるのに、一人だから難しい…
・食事・排泄・入浴など訪問介護では点のサービスになってしまい、一人暮らしや日中独居などで一人の時間が長いので不安
・昔取ったきねづかでできることがあるけど、発揮できる機会がなくなった
■ケアマネジャーが認知症利用者のデイを選ぶポイント
認知症の方が安心できる環境かどうかが、デイを選ぶ最重要ポイントになっています。
・いろいろなプログラムを積極的に取り入れている
・スタッフの入れ変わりが少なく、利用者や家族が安心できる体制がある(なじみの関係・顔見知りがいる)
・スタッフが認知症を理解し、認知症利用者が落ち着く対応ができる
・本人・家族の状況によりサービス利用日の追加、入浴利用へ対応してくれる
・利用時間の延長が可能
■ケアマネが中重度者向けのデイを選ぶポイント
送迎の体制、食事形態、医療行為など、中重度者にどれだけ対応できるかが最重要ポイントになっています。
・ベッド to ドアの送迎ができる
・車イス使用者の送迎がどの曜日もできる
・中重度の方でも入浴できる設備や体制がある
・状態に応じて静養室(ベッド)が使用できる
・服薬管理(麻薬含む)、インスリン、胃瘻、バルーン、褥瘡などの医療行為に対応できる
・柔軟な食事形態で対応できる(おかゆ、刻み、トロミなど)
■共通ポイント
連絡や報告が早く、チームケアができているかどうかも重要なポイントです。
・しっかりと評価をしている
・報告がきちんとある
・通所介護計画書を速やかに作成し、ケアマネに渡してくれる
・医療職を含めたチームケア・連携ができる(急変時は直接医師・看護師に連絡が取れる関係を築ける)
・制度改正の内容など、ケアマネに頼らずしっかり説明してくれる
【お役立ち研修】