仕事に追われる中で、「○○をしてください」と指示をしました。
しかし、早くやってほしいのに新人さんは取り組む様子がありません。
あなたは何と言いますか?
次の中から選んでください。
(A)「早くやりなさい」
(B)「(もう一度)○○をしてください」
(C)「何か気になること、ある?」
このテストではあなたの思い込み度、あなたの考え方のパターンが分かります。
考え方のパターンは「主観的」と「客観的」の2種類がありますが、ネガティブな主観的思考が強い人ほど思い込み度が高いといえます。
[アドバイス]
主観とは、伝える側の評価・判断・感じ方などに基づくもので、客観とは、事象として存在し、事実・事例・数値として万人共通に認識されるものです。 主観が多いと思い込みが激しくなります。
主観と客観をバランスよく使い分けることで気持ちの良い人間関係をつくるエッセンスにしてください。
(A)「早くやりなさい」を選んだ方へ…思い込み度「高い」
あなたの思い込み度は高いようです。
せかしたあなたは、新人が「ぼーっとしている」か「やる気がない」と思い込んだ可能性があります。
ある出来事に対して、自分が責められているように感じたり、「相手は○○のように考えているに違いない」と決め付けたり、「あの人は□□な人なのだ」というように思い込んで、相手との関係性を窮屈なものにしてしまう傾向があります。
普段使う言葉の中からどのくらいの頻度で「〜に違いない」「絶対に〜だ」と言っているか検証してみましょう。
「こういうこともあるかも」とか「〜の可能性もあるかも」と言い換えるようにすると苦しい思い込みが減ってきます。
(B)「(もう一度)○○をしてください」…思い込み度「中くらい」
あなたの思い込み度は中くらいのようです。
もう一度指示をしたあなたは、新人が理解していない、聞き取れていないと思った可能性があります。
普段は客観に基づいて物事を考えていますが、予期せぬ方向に転換したり、相手から想定外の反応を返されると、思い込みスイッチが発動するようです。
そのようなときは、いつになく攻撃性が出たり、逆に深く落ち込んでしまう傾向があります。
思わぬハプニングが起きたら、まずは深呼吸をして気持ちを落ち着けましょう。
起きたことを一つひとつ取り上げて、事実なのか主観なのかを観察しましょう。
客観性を取り戻し、冷静な判断と行動が取れるはずです。
(C)「何か気になること、ある?」を選んだ方へ…思い込み度「低い」
あなたの思い込み度は低いようです。
新人が理解できているか、懸念事項があるかを確認しているあなたは、物事に対して自分なりの価値観に基づく解釈だけに固執したりせずに、事実を事実としてとらえることができます。
思い込みに陥って必要以上に苦しんだり、人と衝突したり、自己嫌悪の気持ちにさいなまれることも少ないでしょう。
相手が思い込みにとらわれているときには、「それは事実なの?」「具体的にどのようなことが起こったの?」など、相手の客観性を引き出す質問を投げかけ、区別ができるようにサポートしてあげましょう。
【情報提供元】
認知症ケア最前線
【お役立ち研修】