可動域の目安
体幹を痛みのない範囲で回旋します。
目安としては横の景色が見える程度(左右に20度程度)です。
座る動作の目安
立位から5秒ぐらいかけて、お辞儀をしながらゆっくり座る練習を行います。
お尻がイスにつくまでゆっくり(5秒間ぐらいかけて)座れる人は、安全な着座動作ができるため、再骨折のリスクが低いです。
座位姿勢キープの目安
背もたれにもたれずに座位姿勢を5分キープします。
体幹の筋力が弱いとイスの背もたれにもたれてしまいやすくなります。
座って食事が取れる場合、個人差がありますが、15分ほど座位姿勢をキープできる必要があります。
ケア場面でのリスクマネジメント
「ドシンと座る癖」に注意
ドシンと座るのが癖になっている人は、再度骨折する可能性があります。
ゆっくりお辞儀をしながら座る動作を練習していきましょう。
筋力低下に注意する
動きを制限して生活することで、筋力低下が起こりがちです。
特にコルセットは痛みを和らげる効果はありますが、それに頼ることで体幹の筋力を使わなくなってしまうので注意します。
【トレーニング例】
・痛みの出ない工夫をして体幹筋の筋トレを行う。
・時間を決めて(医師に確認して)コルセットを外す。
・寝ながらヒップアップする筋トレなど、無理のない範囲の運動で筋力低下を防ぐ。
痛みの出やすい姿勢をとらない
体を屈曲したときや回旋したときに脊柱が曲がり、痛みが出ます。
特に、
・寝た状態から起き上がる
・下にある物を取る
・座った状態で体ごと後ろを振り返る
などの動作に注意が必要です。
【対策】
痛みの出やすい姿勢を自分で理解し、なるべくその姿勢をとらないようにする(体をねじらずに起き上がるなど)。
・ベッドでは手すりを設置して、腕の力も利用して起き上がる
・足を先に下ろすことで体を曲げずに起きるなど、動作の工夫をする など
【情報提供元】
リハージュ
【お役立ち研修】