「手足の位置」が大切
人は座る際、「①座面(または手すり)に手をついて体の向きを変え、②前かがみになって腰を下ろす」動作を行っています。
着座動作の介助は、この基本的な動作の流れを意識することが大切です。
よくある失敗
・イスの位置を把握していないうちに向きを変えさせる
・これから座るということを本人が理解しないまま座らせようとして、怖がらせてしまう
・しっかり前にかがめていないうちに座るので、勢いがつきすぎる
着座の介助の基本
介助を行う際は、自力では難しい部分をお手伝いするようにします。
支えがなくてもできるようなら手を離し、ご本人の自立を引き出しましょう。
腰を下ろす際に勢いがつきすぎると、脊椎圧迫骨折などのけがや痛みの原因になるため、注意してください。
[1]イスの近くまで移動する(イスの近くまで来たら、座ることを伝える。)
[2]手すりを持つ(自分から見て奥側の手すりを持ってもらう。)
[3]体の向きを変える(イスに背を向けるように体の向きを変え、前にかがむ。)
[4]ゆっくりと腰を下ろす(ゆっくりと座面にお尻を近づけ、腰を下ろす。)
【お役立ち研修】