やる気のない人を切り捨てない!
管理者・リーダーに知ってもらいたいのは、「スタッフの気持ちを理解する」ということの大切さです。
ご利用者の気持ちを理解しようとする人は多いのですが、スタッフにまで気を使っていられないという管理者・リーダーが多いです。
「やる気のないスタッフは切り捨ててしまえ」という乱暴な考え方の人もいます。
しかし、縁あって入社した職員がやる気を失っているからといって切り捨てるという考え方の管理者・リーダーでは、組織としての未来はありませんよ。
理解・共感・励ましが組織改善の第一歩
一緒に働きたいと思って採用したスタッフなのですから、育てていくことは事業所側の責任といえるでしょう。
しかし、職員のモチベーションが上がるように、改善策や新しいアイデアを取り入れようとしても、スタッフがやる気をなくしていれば、受け入れられることなく理想論で終わってしまいます。
特に現場で頑張ってきて、管理者・リーダーに昇格した人の場合は、実力ややる気があり、多少の困難を乗り越えてきた人ばかりなので、「私でもできたんだから、できるでしょう!」と考えてしまいがちです。
この時点で職員の気持ちが理解できていないといえますね。
スタッフも人間ですし、管理者・リーダーも人間です。
日によっては気分が乗らないこともあるでしょうが、日々変わるスタッフのモチベーションを理解してかかわることが、組織をうまく回すことにつながるのです。
しかしこれは、管理者・リーダーに現場のスタッフの顔色をうかがえと言っているのではありません。
重要なのは「現状を理解すること」です。
管理者・リーダーは、自分がやる気をなくし、落ち込んだ状態を思い出してください。
・どうせやっても無理だろう
・どうせ頑張っても誰も認めないだろう
・何かあったら現場が責められるだろう
・提案しても今まで聞いてくれなかったじゃないか
・あの人だからできるんでしょう?私には無理
・私が中心になってやるなんて考えたことがない
・目立つことをしたら周りに何か言われそう
などなど、スタッフもこのような気持ちを抱えているのではありませんか。
最近様子がおかしいなと感じたら、まず話を聞いてみることが大切です。
管理者・リーダーが理解し、共感して話を聞き、励ますことが組織改善の第一歩となると考えましょう。
【情報提供元】
■管理者&リーダーVol.49(一部抜粋)
■知野吉和氏(介護人材アドバイザー)
ブログ
http://www.kaigogoyoukiki.net/niigata/blog/001/
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