ねらい
・リウマチは関節の炎症や痛みがあるため、症状に応じた運動を実施します。
・痛がって動かさないでいると余計に関節が固まったり、変形してしまうため、マイルドな関節運動を心掛けます。
・普段の生活で関節を酷使していることがないか、生活動作をチェックし、適宜アドバイスを行いましょう。
[注意点]
・痛みが出るようなら痛みの出ない範囲に運動をとどめながら行います。
・各関節の運動は、負荷をほとんどかけずに可動域を維持することを目的に行いましょう。
関節リウマチの特徴的な手指変形
・スワンネック変形
→白鳥の首(ネック)のように曲がる
・ボタン穴変形
→第1関節が反り、第2関節が曲がる
・Z字変形
→親指の関節が反り、第2関節が曲がる
・尺側偏位
→小指の方向に4本の指がずれてしまう
ケア場面でのリスクマネジメント
[1]変形しやすい小さな関節に負担をかけない
(例)
イスから立ち上がるとき、テーブルに手だけを付けるのではなく、前腕(肘から先)全体をついて立ち上がる
[2]無理のない運動で筋力低下を防ぐ
痛みを心配して動かさないでいると、筋力低下を招きやすくなります。
負担のない程度の運動を行って筋力低下を防ぎましょう。
スロートレーニングや等尺性収縮トレーニング(関節を動かさない筋トレなど)がオススメ。
[3]重いものを持たない
関節に負担がかかり、痛み・変形につながりやすくなります。
【対策】
・重いものは小分けにして運ぶ
・ワゴンに載せて運ぶ など
[4]福祉用具を積極的に利用する
着替え時や食事時に福祉用具を使いましょう。
・柄の太いスプーン
・リーチャー
・ソックスエイド
などがオススメ。
【お役立ち研修】
医療・介護の現場で活かせる実践的リハビリ評価&介入セミナー
第23回日本通所ケア研究大会
https://tsuusho.com/conference/