本人はどう思っているのでしょうか?
「知らない所に行きたくない」
見当識障害により、職員を認識できなくなったり、記憶障害により、デイに通っていることを覚えていないのかもしれません。
「私にデイは必要ない」
病識低下により、デイに行く必要性を理解できていないのかもしれません。
また、病識はあっても、自分が傷つきたくないので他者との交流を避けていることも考えられます。
NG!対応
「そんなこと言わないで、早く行きましょう!」
「今日はデイに行く日ですよ」
「ほかの人を待たせているんです」
大きい声で急かしたり、こちらの都合に合わせて相手を動かそうとする。
無理強いや説得を続けても、かえって強い拒否につながってしまいます。
また、大きな声や怒った表情は、相手に不安や恐怖を与え、ますます避けられる原因になります。
OK!対応
「そうなんですね」
「〇〇さんが待っていますよ」
安心感を与えるよう笑顔で本人の思いを受け入れて、しっかり話を聴く。
楽しい記憶を引き出す声かけをする。
相手の主張を否定せず、まず受け入れて共感しましょう。
相手の好きなことやデイで行っていることなどを職員間で共有し、話を引き出します。
また、季節の話題やデイでの楽しい活動を伝えることで、見当識や記憶を補い、相手の気持ちを切り替えることにつながります。
送迎中のほかの利用者からも「行こうよ」と誘ってもらうなど、温かく安心できる場所と認識してもらえるようにしましょう。
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