リスクマネジメントでは、「発生予知能力」「発生予測能力」が最も重要
リスクマネジメントそのものは、人が「リスクを思いつく」ところから始まります。
なぜなら、事業所やスタッフが想定していないリスクは、対策も想定できないからです。
そのため、リスクマネジメントではまず、発生し得るさまざまなリスクを思いつくことが大切です。
したがって、介護現場では、その時その時に応じて「発生し得るリスク」を想定できる職員を育成することが重要です。
下記例についてあなたの施設ならどう予防するか、発生したらどうするのか考えてみましょう。
【例1】
施設で園芸活動としてミニトマトを栽培していたところ、利用者がそのトマトを食べてのどに詰まらせ、窒息した。
【例2】
昼寝中に施設のベッドから転落。ベッドサイドに置いてあったごみ箱に頭がはまり、首をひねって四肢麻痺になった。
【例3】
介護予防事業のプログラム実施中に、片足立ち時間を計測していた参加者が転倒して、大腿骨頸部を骨折した。
【例4】
デイのレクでベンチサッカーをしていたところ、自分が座っていたイスを蹴ってしまい、足を骨折した。
【例5】
レクで床に座って綱引き大会をしていた際、綱を引っ張ったときに前の人の肘が後ろの人の胸に当たり、肋骨を骨折した。
【例6】
顔を洗った後にタオルを肩に回そうとした手の指が、後ろにいた利用者の目に当たり、目に傷がついた。
【例7】
クラフト制作をしているとき、白い木工用ボンドを生クリームと間違えて口に入れ、食べてしまった。
【例8】
入浴で髪を洗おうとした利用者がお風呂場に置いてあった浴槽洗浄剤をシャンプーと間違えて頭にかけてしまった。
【例9】
デイの利用者同士でけんかになり、一方の人が殴られて怪我をした。
【例10】
日ごろから仲の悪かった入所者同士がけんかになり、一方の人が近くにあった消火器で相手を殴り殺してしまった。
【情報提供元】
■ケアの視点とケアプラン(一部抜粋)
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