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日本通所ケア研究会・福山認知症ケア研究会>ほぼ毎日更新!お役立ち情報

コミュニケーション・フェーズ1【認知期】

2020.07.30

コミュニケーションは、「認知期」「伝達期」「発展期」「要約・確認期」とそれぞれの局面(フェーズ)をこなすことで成立します。

各コミュニケーション・フェーズがスムーズに進むほど、私たちは良好なコミュニケーションができていると感じます。

逆に、どこかのフェーズで問題が起こると、コミュニケーションに障害が出てきます。


コミュニケーションを取るためには、まず対象者にこちらを認識してもらう必要があります。

認知症の方の場合、その進行の程度により、時間、場所、人の見当識が低下していきます。

見当識障害がある場合、自分がどこに存在しているのかはっきりと認識できないため、精神的に不安定となって、自己の存在が確認できる過去や未来へと検索の幅を拡げます。

この時、外界から受ける視覚的・聴覚的・触覚的刺激などは限りなく抑制され、記憶の振り返りや合理的思考に注意・集中した状態となります。

このため、通常以上の刺激量でなければ、外界に対して意識を向けることが難しくなってしまいます。

どこか遠くを見るようにボーッとしているように見える方、同じ姿勢のまま傾眠傾向にある方は特にコミュニケーションにおける「認知期」に不安や不満などの悪影響が出やすいので、「不安を与えない他者認識」でご本人にアクセスすることが大切です。


■見当識

【時間の見当識】

(説明)今がいつなのか

(例)季節、年、月、日、週、曜日、午前・午後、時間、分、秒


【場所の見当識】

(説明)ここがどこなのか

(例)過去に住んでいた実家、現在地、施設、病院 など


【人の見当識】

(説明)この人が誰なのか

(例)家族、親友、知り合い(施設職員)、初対面の人 など


■不安を与えない他者認識

不信感や緊張感を与えないように、少し離れた前方(7~10m先)からこちらの存在を示し、徐々に距離を縮めていきます。


【安心感を与える距離別コミュニケーション】

●遠距離(7~10m)

(伝達方法)周囲の方と挨拶を交わす

(説明)対象となる相手にまっすぐたどり着くのではなく、対象者の周囲の方に挨拶をしながら、少しづつ距離を詰めていくことで、お互いに自然なコミュニケーションを行う準備ができる。


●中距離(5~7m)

(伝達方法)大きく会釈する

(説明)対象となる相手が、こちらの存在を認識した(気付いた)その瞬間に合わせ、大きく頭を下げて会釈することで、こちらも相手の存在をはっきりと認識したということを伝える。

(伝達方法)大きく手を振る

(説明)対象となる相手が、さらにこちらを認識できるように、大きくゆっくりと手を振ることで、動きに対する視覚的認識を高め、相手の注意をこちらに向ける。


●公衆距離(3.6m以上)

(伝達方法)微笑んで目を合わせる

(説明)双方がお互いの存在を認識した後、こちらの存在を認識してくれた(気付いてくれた)ことへの感謝を表すように微笑み、目を合わせて対象者との距離を縮めていく。


●社会的距離(1.2m~3.6m)

(伝達方法)ゆっくりとした受け入れのポーズ

(説明)軽く手を振ったり、軽く両手を広げて迎えに行ったり、少し体を前方に傾けて相手を迎え入れる姿勢を見せる。相手にとってこちらが無害であることを全身で表現する。


●個人的距離(0.45m~1.2m)

(伝達方法)丁寧な挨拶を交わす

(説明)相手と目線を合わせて、柔和な雰囲気の中でゆっくりと挨拶を交わし、安らぎの時間を共有する。


●密接距離(0.15m~0.45m)

(伝達方法)相手の体の一部に接する

(説明)相手の手を下から支えるようにこちらの手を差し出し、相手がそれを受け入れた時のみ包み込むように握り、相手の体温を感じる。


【具体的に学びたい方はこちらから】

■【オンライン】川畑智氏のそうだったのか!なるほど納得!認知症リハ・ケアセミナー

https://www.tsuusho.com/online_dementiareha


【情報提供元】

■認知症ケア最前線vol.56(一部抜粋)

■川畑 智氏(株式会社Re学 代表取締役/理学療法士)

認知症の理解を深め、好ましい認知症ケアの実践につなげていく「ブレインマネージャー」

https://www.brain-manager.jp/

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