リハビリ拒否がある方に具体的なアプローチをするには、本人やご家族、介護スタッフ、リハビリスタッフなど、多方面からの情報を客観的に分析(アセスメント)し、拒否の原因を明確にする必要があります。
以下に、リハビリ拒否・意欲低下の原因と対応をまとめました。
【ケース1】
<拒否・意欲の原因>
急にリハビリに誘われて準備ができていない
<対応>
「リハビリの前にトイレに行く」「リハビリの前に靴下を履き替える」など具体的な準備を事前に把握する
→準備の内容も個人差があるので、ご利用者の準備を把握しておくことで、リハビリ職員が誘う前に確認が行える。
【ケース2】
<拒否・意欲の原因>
リハビリ誘導に来る職員が苦手
<対応>
仲の良い職員が誘いに行く
→ご利用者と職員間の相性の問題もあるので、配慮が必要。
【ケース3】
<拒否・意欲の原因>
ほかに気になることがあり、リハビリどころではない
<対応>
ご家族などからご利用者の情報を収集する
→リハビリの誘いに、「今はいいです」とたびたび断るご利用者の例では、午後に誘うとリハビリに応じてくださった。家族からの情報で、午前中は入浴に誘われているほかのご利用者を見かけるため、自分の入浴する順番が気になり、自身の入浴が終わるまではリハビリを誘っても断られていたことが判明した。
【ケース4】
<拒否・意欲の原因>
リハビリ内容や目的が理解できず、「やっても変わらない」と言われる
<対応>
リハビリ内容や目的が理解しやすい説明をする
→リハビリに対しての「やっても変わらない」「面倒くさい」などの発言には、普段行っているリハビリ内容や目的の理解が不十分である場合が多い。
【ケース5】
<拒否・意欲の原因>
リハビリが楽しくない
<対応>
リハビリ内容に「楽しみ」「挑戦」の要素を取り入れる
→「楽しさや挑戦などの内発的な要因を身体活動の目的とすることが、身体活動の促進に効果的である」と報告されている文献もある。はじめは運動要素を含むレクリエーションなどで楽しみながら体を動かし、運動意欲を徐々に高めていく。
【情報提供元】
リハージュ
【学ぶ】
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■ご利用者の生活動作・行為向上のためのリハビリアプローチ
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■【オンライン配信】2024年介護報酬改定の影響と対応
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