リーダーの役割とは、
「チームが目標・目的に近づくために必要で、上司の手が届きにくいことを担う」
「自分の部下が目標・目的に向かって気持ちよく力を発揮できる状態をつくる」
ことです。
しかし、この2つ、よく考えてみれば職員全員にいえることだと思いませんか?
職員全員がこのような意識で行動すれば、きっとすばらしい職場になることは想像に難くありません。
リーダーとして期待されること
では、リーダーと一般職員との違いは何なのでしょうか?
個人的にはその見られ方の「重み」や期待されるものに違いがあると考えています。
一般職員はきちんと仕事ができていれば「良い職員」という評価を得ます。
しかし、リーダーは「できて当たり前」という見られ方をするため、できなければ周囲に不満を与えてしまいます。
肩書きに付随する期待値の違いといっても良いでしょう。
また、あなたに対して上司は「皆で負担を分担し、チームとして成果を出してほしい」と期待しているのに対して、部下は人手不足感などから、「プレーヤーとして自分の仕事がきついところを助けてほしい」という期待の違いがあるのです。
プレッシャーやストレスは責任感が強い証拠
リーダーになったことによって、いろいろなことを要求され、これまでにないプレッシャーやストレスを感じているのであれば、それはあなたに責任感がある証拠でもあります。
そんなあなただから、上司はメンバーの中の誰よりもあなたが適任だと思い、あなたをリーダーに任命したのです。
最初からリーダーとして完璧に役割をこなせる人はあまりいません。
さまざまなトライ&エラーを繰り返し、現場の実態に即した本物の判断力を身につけていき、リーダーらしくなっていくのです。
周囲に言われたことはアドバイスと受け取る
リーダーとして信頼を得るまでは、いろいろと言われて当たり前だと思いましょう。
いや、言われることをアドバイスや意見としてありがたく受け取りましょう。
いろいろ教えてもらっているうちが花です。
あなたも「言っても無駄だから、言わない」と思った上司や仲間がいませんか?
周囲から何か言われたら、リーダーとしての評価が上がるポイントを教えてもらっているのだと前向きに受け取りましょう。
アドバイスに優先順位をつける
とはいえ、できていないことを言われ続けるのはつらいものです。 言われることでモチベーションが下がってしまってはよくありません。
ですから、あくまで一意見として受け取り、優先順位をつけて、優先順位の高いものから対応していく癖を付けていくとよいでしょう。
なぜなら上司や部下はそれぞれが持つ価値観や判断基準や思いつきで、「リーダー」であるあなたに要求をしてくるからです。
新米リーダーのよくある悩み
リーダーになると
「私は同じように接しているのに、これまでのように接してくれない」
「態度が変わったと言われる」
という相談をよく受けますが、これは当たり前です。
逆にそうでないと困ります。
なぜなら、「〜をしてください」という言葉も同僚から聞けばお願いですが、上司から聞けば命令です。
これは組織が機能している証拠でもあるので、歓迎すべき現象なのです。
リーダーとなったあなたは、相手に命令として受け取ってほしいのか、一提案として受け取ってほしいのかを考え、相手がそのように受け取れるように発言の仕方を変更すれば良いのです。
【お役立ち研修】