全国の熱中症による救急搬送人数1,461人(6月15日~21日)
蒸し暑くなってきました。
消防庁の発表によると、6月15日~6月21日までの全国の熱中症による救急搬送人数は1,461人となっており、全国各地で前年度に比べ増加しています。
平成30年度の熱中症の年間死亡者数は1,581名で、このうち65歳以上の割合は81.5%の1,288名であり、高齢者に多発していることが分かります。
さらに、熱中症の40%は室内でおきており、そのうちの約10%が夜間帯に発生しています。
(参考:熱中症対策シンポジウム2018 )
したがって、家の中でも、夜間でも注意が必要です。
年々熱中症が増加しているような印象を受けます。
特に今年は、新型コロナウィルスによるマスクの着用が進んでおり、今まで以上に熱中症の発生リスクが高まっています。
熱中症も非常に危険な疾患です。
事業所で熱中症予防に力を入れていくことも大切です。
一度だけの連絡に済ませず、1~2週間に1回、定期的に利用者へ情報提供、注意喚起しましょう。
熱中症・脱水症は、デイではほとんど発生しません。
デイ以外の時間での発生がほとんどです。
その意味では、自宅で生活中での注意喚起を心掛けてください。
以下ポイント列挙しておきます。
【ポイント】
(1)熱中症・脱水は、デイや施設内ではなく、自宅生活の中で多発する
(2)自宅での熱中症・脱水症発生予防に力を入れる
(3)本人だけでなく家族へも注意喚起しよう
(4)送迎時等に、自宅・自室の環境(室温・湿度・換気・エアコンの設置状況等)チェック
(5)本人・家族に室温チェックの習慣をつけてあげよう
(6)エアコン + 扇風機 の利用で室内温度26~27度以下に調整しよう
(7)こまめな水分摂取 1日1500ccを目安に (飲水制限等ある者は医師に相談)
職員の熱中症・脱水症予防も忘れずに!
特に入浴介助者は、熱中症になりやすいため注意が必要です。
定期的な職務抗体、浴室環境の適正化、定期的に水分摂取とすぐに水分摂取できるような環境設定等実施してください。