通所介護で行える歩行・移動活動の強みは、直接訓練と間接的訓練ができることだと思います。
【直接訓練】実際に出かける
例えば、買い物が好きな方への歩行訓練の場合、実際にスーパーや商店街に買い物に行くことです。
スタッフや利用者同士で一緒に出掛け、家族と行くことを想定して方向転換や人をかわして歩く練習ができます。
ただ歩くのではなく買い出しができるので、楽しく歩くことができ、成功体験による自主性が向上して役割を担うこともできます。
公共の場なので、うまくいかない場合の精神的負担はありますが、改善のための課題と前向きに捉えることが必要です。
精算がしやすいようあらかじめお金をショルダーバッグやショルダーポーチに入れておくなどの準備をしておくと安心です。
【間接的訓練】必要な能力を高める訓練
施設内において歩行能力を高めるための筋力トレーニング、有酸素運動、ストレッチや物を持った状態での歩行など、買い物を想定した訓練をします。
商品を取りカートに入れるなど、短時間の手放し歩行や立位動作ができるよう、物を持って3mは歩けることを目標にします。
また、お金を取り出してレジで精算する練習も行います。
【訓練効果を高める体験の共有(アクティブラーニング)】
活動の後は、体験を話し合い、教え合うことで、訓練や活動を能動的に行いやすくなる。
学生が主体性を持って能動的に講義へ参加する「アクティブラーニング」という教育手法も
「グループ討論(ディスカッション)」
「自ら体験する」
「他の人に教える」
という3つの項目では、高い学習効果が得られるといわれています。
■成功体験の共有
「野菜が安くてよい買い物ができた」
「20分歩いて買い物に行けた」
→連帯感・訓練の励みになる
■不安な体験
「人混みが怖かった」
「下の商品が取りづらかった」
→緩和・解決策につながる
【生活期リハビリテーションについて学ぶ】
■利用者増につながる新しいトレーニング
https://tsuusho.com/conference/schedule/#1204_4
■次期改定に向けたデイサービス構築
https://tsuusho.com/conference/schedule/#1205_3
■歩行要介助者への歩行訓練
https://tsuusho.com/conference/schedule/#1205_4
■シーティング
https://tsuusho.com/conference/schedule/#1207_1
■認知症の方への機能訓練
https://tsuusho.com/conference/schedule/#1208_1
■楽しい認知機能訓練
https://tsuusho.com/conference/schedule/#1211_1
■効果の高い集団プログラムと様々な症状の人を集団で行う工夫
https://tsuusho.com/conference/schedule/#rec_5