Q1. 介護保険法とはどんなものですか?
A. デイサービスなどの介護保険サービスを運営するためルールを定めたものです
デイサービスを運営する上で、介護保険法と介護保険制度という言葉をよく耳にします。
介護保険法がルールで、介護保険制度はそのルールに則った枠組み・仕組みです。デイサービスを運営する上で、これらを理解することが大切です。
Q2. 政令や省令、通知などの違いがよく分かりません。日ごろからチェックしておくべきものはありますか?
A. 法令の構造を理解した上で、業務に関連することを日ごろから確認しましょう。
通常の業務をする中で、法律や政令を見る機会は少ないと思いますが、省令(運営基準など)は日ごろからよく確認しましょう。
通知や事務連絡、Q&Aなどは新たに発出されることも多いため、小まめに最新情報をチェックしましょう。
Q3. 記録の保存期間など、自治体によって判断が異なるものはありますか?
A. 自治体には独自ルールがあり、判断が異なるものもあります。
自治体では、厚生労働省が定める省令の基準を踏まえて「条例」を定めています。
省令には、「従うべき基準」と「標準とすべき基準」、「参酌すべき基準」があり、従うべき基準は省令と異なる内容を条例に定めることはできませんが、標準とすべき基準や参酌すべき基準は省令を踏まえ地域の実情に応じた内容を定めることができます。
自治体の条例に違反した場合も罰則を受けるため、よく確認しておきましょう。
質問の「記録の保存期間」に関しても、国が定めた基準は「サービス完結の日から2年間保存」ですが、自治体によっては「完結の日から5年間」としているところがあります。
実地指導での納得できない指導経験したことはありませんか?
「前回と言っていることが違う!」
「合っているはずなのに、なぜそんなことを言われるんだろう」
実地指導での指導は基準や条例などに沿って行われますが、年度によって解釈が異なり、指導内容が変わったと感じることがあります。
そんなときは、一方的に指導を受けるのではなく、基準などの根拠を調べ、不明な点を明らかにして質問・確認をしていきましょう。
(その際は日付や担当者名、内容の記録を残しましょう)。
基準を理解しておけば適切な質問・意見を伝えられるはずです。
対策は、法令や解釈通知、Q&Aの原文を読む習慣をつける!
法令などを理解するためには、業務の中で分からないことがあったときや判断に迷うことがあったときに、法令などの原文を読む習慣をつけることが大切です。
特に人員基準や運営基準、介護報酬の算定の要件などは見落としや理解不足によって知らず知らずのうちに違反してしまうことも少なくありません。
条例については、自治体ごとに異なる場合があるため、事業所が所在する自治体のホームページなどで確認します。
独自の解釈やQ&Aを発出していることもあるので同時にチェックしましょう。
制度・報酬の変化に敏感になろう!
介護保険制度は6年に1回見直しが行われ、介護報酬は3年に1回改定されます。
この大きな変化以外にも社会情勢や地域の実情の変化などに応じて制度は変化し、新たな条例や通知、Q&Aなどが日々発出されています。
自治体によっては、通知などを事業所にメールで送るサービスを行っているところもありますので、必要に応じて登録するとよいでしょう。
【情報提供元】
■デイサービスの管理者&リーダーVol.48(一部抜粋)
https://dayshop.biz/products/list?category_id=91
【制度のことを具体的に学びたい方はこちらから】
■【DVDセミナー】デイの基準と指導・監査対応セミナー
https://dayshop.biz/products/detail/309
■地域連携や協同化・大規模化への対応とこれからのデイ運営具体策セミナー
https://tsuusho.com/administration
■【オンライン】濵田桂太朗氏の2025年、2040年に向けてデイなどの通所系サービスに必要な地域共生の視点セミナー
https://tsuusho.com/online_cohabitation