【1】本人の意欲を高める
ケアでは、下記の理由などから、本人の意欲を高めることが大切です。
[意欲向上の必要性]
(1)効果を高める
・実施頻度、継続率、訓練の充実度などが高まる
・上記の結果、「目標達成率」が高まる
(2)本人にとってプラスの時間が増える
(3)他者への良好な影響
(4)その他
訓練や活動への取り組み意欲が高まると、その活動の実施頻度や継続率、訓練内容の充実度などが高まり、結果として目標達成率が高まります。
また、前向きに取り組むことで、その時間そのものが有益な時間となり、本人にとってプラスに働く時間が増加します。
また、前向きな言動は、他者へも良い影響を与えるでしょう。
自立支援のケアでも、本人の意欲を高めることが重要となります。
【2】意欲向上の視点
意欲を高める方法はいろいろありますが、
<1>褒める/他者から認められる
<2>変化を認識・実感させる
の2点がよく使われます。
<1>褒める/他者から認められる
褒める/他者から認められる具体的手法は、褒める方法として「口頭」「物を使用」、褒める場として「本人のみの場」「他者がいる場」「他者が見られる場」があります。
褒める/他者から認められるためには、そのような場面・機会をつくることが必要です。
具体的には、作業活動を設定し、その中でさまざまな役割を担当してもらうこと、そしてその活動の機会を数多くつくっていくことが大切です。
設定する作業・活動には、職員がしている作業がすべて活用できます。
また活動の対象は、自分、利用者、職員、家族、施設、地域、社会などに分類できます。
<2>変化を認識・実感させる
変化(効果)を実感させることで、やる気が高まります。
実感しやすい方法を取りましょう。
■効果を実感させる方法例
・視覚化
→画像で説明、表・グラフ化、数値化する など
・レベル分け
→段・級位、クラス分け(上級、プラチナなど)
・体験
→成功体験をさせる
褒めるにしても、効果を実感させるにしても、時間を置かずに、分かりやすく伝える方が、効果が高いとされています。
【情報提供元】