朝、ご利用者をお迎えしたときの出来事です。
デイサービスに到着し、職員はご利用者Cさんに「Cさん、車から降りますよ」と声を掛けました。
Cさんは、職員の顔を見ましたが、全然降りようとしません。
別の職員が送迎したときは、ほかのご利用者の後について降りていたそうなので、スムーズにできると思っていたのですが…。
Cさんは、なぜ車から降りてくれないのでしょうか?
Cさんの気持ちに寄り添って考えてみましょう。
ご利用者の言動に着目し、ケアにつなげる
Cさんは、声を掛けた職員の顔を見たものの、車から降りようとしません。
表情やほかの日の様子などにも着目して、その理由を考えてみましょう。
言葉の理解と行動につながるきっかけについて考えると、ヒントが見えてきます。
「疾患」という視点
「車から降りる」という言葉の意味を理解できない
C さんは、職員が自分に声を掛けているのは分かっているようです。
しかし、認知症の中核症状である失語が原因で、「車から降りる」という言葉の意味を理解できていなかったのかもしれません。
「人」という視点
見本となる人がいないので、行動につながらない
声かけだけではよく分からず、見本となるほかのご利用者がいなかったので、C さんは何をするのかを理解できていないようです。
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