寝返り動作を引き出すポイントは5つです。
動く前の姿勢の準備を丁寧に行えるかが最も大切となります。
下記ポイントのどれか一つでもできていないと円滑な動作ができません。
【ポイント1】
頸部前屈が突出できているか?
頸部に枕を入れるなどして軽く前屈させると腹筋が活性化し、「反回旋の立ち直り反応」が出現しやすくなります。
【ポイント2】
肩甲骨前方が突出できているか?
寝返りをするためには、肩甲骨を前方へ突出させ肩幅を狭くすることが重要です。
介護技術の教科書・研修の内容の多くは、腹部の上に手を置くことばかりが強調されていますが、これでは肩幅の左右のバランスが取れているため、逆に次の動作にはつながりません。
【ポイント3】
下肢の支持基底面が狭くできているか?
両足を屈曲位にして、支持基底面を狭くし、転がりやすい状態にします。
【ポイント4】
体幹でつぶれない程度に上肢を外側に開いているか?
マットレスと身体に挟まれている腕を斜め上方に動かすと、腕を抜きやすくなります。
【ポイント5】
体幹のねじれが起きているか?
人間は方向転換を行うときは、必ず「反回旋の立ち直り反応」を活用しています。
トレーニングや介助の時は、この反応を活用することで負担軽減になるだけでなく、動作獲得につながります。
※反回旋の立ち直り反応※
人間の身体は、ねじれると元に戻ろうとする(ねじれを直す)反応のこと
【情報提供元】
■リハージュ Vol.1
【学ぶ】
■生活期リハ施設がすべき2021年介護報酬改定への対応と医療・介護事業における感染症・災害・経済危機などを乗り越えるための組織づくり
https://www.tsuusho.com/revival_of_life
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