認知症のMさんは、最近、廊下の隅や植木鉢など、トイレ以外の場所で排尿しようとすることが増え、その度にスタッフが慌てて止めています。
自宅でもトイレ以外での排尿が見られ、ご家族も対応に困っている様子です。
なぜ?を考えて寄り添う
本人はトイレで用を足しているつもり
頭の中で「トイレ」を想像してみてください。
それは和式・洋式に限らず、昔ながらのくみ取り式(通称:ボットン便所)だったり、居住する屋内や離れなど、私たち一人ひとりがイメージするトイレはさまざまです。
認知症の人は、認知機能の低下から、近くにあるトイレが自分が思っているイメージと異なる(またはそう感じる)と混乱し、トイレ以外の場所をトイレだと思い込んで排せつしてしまうことがあります。
ほかにも以下のような理由が考えられます。
[1]トイレの場所が分からない
[2]不慣れなトイレの形式や機能で、使い方が分からない
[3]自分の覚えているトイレと違い、使い方が分からない
[4]昔の習慣から、トイレは屋外(離れ)にあると思い込んでいる
[5]トイレに行っても便器を認識できない
[6]体の内側から来る違和感(内部刺激)はあるが、それが尿意や便意の刺激と分からず、結果的にトイレまで間に合わない
対応で寄り添う
トイレで排せつできるようにサポートする工夫
[1]4つのサイン(ウロウロ・キョロキョロ・イライラ・ソワソワ)を見抜く
[2]トイレの場所を視覚的にサポートする
[3]トイレ個室内の環境を工夫する
[4]理由をつけてトイレに同行し、排せつ前後の動作をサポートする
[5]1日の活動の中に「トイレ」を案内するタイミングを増やす
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